2017年05月19日

恋文





うららかな春は いま静かに
夏へと 暮れてゆく。。。


重久さん作曲、作詞は私の『恋文』という曲。
今の季節にぴったり。
 
 
ギター須古典明さん、ハーモニカ マツモニカさん、
パーカッションにケペル木村さん、
その他の楽器とアレンジは重久さんです。
 
 
もともと歌詞はなくライブで演奏されることも殆どなく、
眠っていた曲だったけど、2ndアルバムを作っていた時に
重久さんにお願いして、歌詞を書かせてもらいました。

 
 
あまりにも、曲がきれいすぎて、言葉が浮かばず、苦戦しましたが
20年ほど前に亡くなった私の父が若い頃(十台後半〜)
書いたノートに力を貸してもらいました。
 
RIMG0204.jpg  
 
そのノートにまつわる話は
両親の新婚時代にまさかのぼります。
(事実に基づきますが若干の脚色あり。)
 
221800011.jpg
甘いマスクのハンサムさん。この子供は私の兄。

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父と母は、恋愛結婚ではなく、お見合い(紹介?)で結婚しました。
 
 
父は若い頃、なかなかハンサムで、モテて、結婚前におつきあいした方も何人もいた。
 
けれど、
「お嫁さんにするのは、純な女の子が良い!」と、
両親共に教職で厳しく育てられた母を選んだのです。
 
(男の人はもーっ!)
  
 
新婚時代の二人は、関東平野のはずれの小さな町の
一階建ての長屋のようなアパートで生活を始めました。
 
父は地元の中小企業のサラリーマン、母は当時専業主婦。
父の好みに合わせて、いつも着物で過ごしていたという大和撫子。  
  
 
 
そんな、母に、ある日、ある朝、事件が!
 
出勤間際の父が、こう言い放ったのです。
「この家のどこかに、昔付き合ってた人たちからもらった手紙が、たくさん隠されているから、
もし見つけたら、処分はまかせるから。じゃ、行ってきます。」
 
 
新婚で、恋愛経験も少ないまま、結婚した母にとって
さぞかしショックで、困惑することだったと思う。
 
 
父の出勤後
血眼で家中を探し、見つけだし、
母は容赦なく手紙を全部燃やしました。\(^o^)/
 
 
だけど、その手紙と一緒にあった一冊のノートだけは
悩んだ末に燃やすことができなかった。
 
 
それは、父がラブレターの下書きをしたためていたノート。
 

かつての恋人への愛の言葉やら(母にむけてではなく)、
あるいは、女性を振る言い訳の言葉なども書かれていました。
(「仕事忙しくて会えないんで、バンチョの田中君とお幸せに。」みたいなくだりは笑えた!)
 
 
母にとっては、面白くなかっただろうけど
何にしても父自身が綴った言葉がかかれていたので、燃やすことが出来なかった。(愛)
 
 
父よ、ひどいなぁ〜と不思議に思っていたけど。
 
「結婚したから、けじめをつけたい。
でも、手書きの手紙、、う〜捨て辛い。」(←これ?)

 
自分でやりづらいことを、母に甘えて任せたのかも?
あるいは、単純に、母をドギマギさせるための意地悪だったのかも。
 
いずれにしても、2人の絆は深まった(?)のでした。

おわり。

 
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そんなこんなで、火災を免れたノート(ラブレターの下書きメモ)は
なが〜〜い時を経て、父が亡くなった時に発掘され
その時、私は初めて、目にしました。
 
 
ちょっ、これっ、ホントにお父さんの?
字が達筆すぎる、言葉がきれいすぎる、ロマンチックすぎる。
意外中の意外が、三拍子そろって、びっくりでした。
 
 
で、面白がって、私が形見として譲りうけました。
それから、さらに十年後くらい。。。
 
 
 
(ここで最初の話にもどります)
 
慣れない作詞の作業、どうしよう。。。
そうだ、美しい父の言葉を復活させよう!と思いついたのです。
 
 
ノートにちりばめらた雅やかで美しい言葉をちょいちょい借りて
『恋文』の歌詞は出来上がりました。
 

なので、これは最初で最後の親子コラボ。
とっても大切な曲になりました。

 
ついでに、動画のことも。
このクリップは東北震災の半年後くらいに
現地に行き、なまなましい傷跡を目にした直後に作った物です。
 

なので、その時の思い入れが強く。
今見直すと、恥ずかしい気もします。
でも、見終わった時に、何故かかうるっときてしまいます。

 
(ということで、ここまでが前置き!)

長々読んでくださった方ありがとうございます!

 
今度の日曜日のストリングスでは、
ひさしぶりに『恋文』も歌います!
 
ヴァイオリンの五十嵐歩美さんとの初共演もすごく楽しみ!

 
ピザが美味しくてアットホームなストリングスでの時間を
ご一緒していただけたら嬉しいです。

 
※日本語のオリジナルはほんのちょっとで
殆どがブラジルの曲でのライブになります。

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2017年5月21日(日) Strings(吉祥寺)0422-28-5035
東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-12-13

http://www.jazz-strings.com/

出演:野沢知子(vo,gt.cavaco) 重久義明(Piano) 五十嵐歩美( Violin)
時間:Open 17:30〜 1st 18:30〜 2nd 20:00〜
ミュージックチャージ: 2,600円(税込)
posted by うたこ at 12:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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